NTi Audio XL2データエクスプローラによるLr値計算

データエクスプローラソフトウェアは、幅広い分析機能とXL2サウンドレベルメータで取得した測定データをレポートとしてまとめることができます。この度、データエクスプローラV1.50がリリースされ、データのポスト処理機能がさらに拡張されました。純音性や衝撃性が認められる騒音を自動でマーク付けすることができ、ISO1996規格に準拠して補正を加えることができます。また、騒音の許容値に応じて評価する場合の評価騒音レベルLr値を計算することができます。

XL2サウンドレベルメータは必要とされるあらゆる広帯域レベル、1/3オクターブスペクトラム解析を装備し、実音録音も可能です。通常選ばれる測定位置では、規格で規定されている許容値に頻繁に達してしまいます。そこで、測定データをデータエクスプローラソフトウェアにインポートし、一定の間隔で騒音レベルを平均化します。

純音性と衝撃性の音を自動で認識
純音性と衝撃性の音は人に不快感を与えます。そのため、こうした騒音が含まれる場合は補正を加えて評価します。実際には測定されたA特性時間平均サウンドレベルLAeqに補正値を加えます。データエクスプローラは純音性と衝撃性の音を自動で認識し、その測定期間にマークを付けます。マークされたラベルの期間は、オーディオファイルを再生することにより、PCのスピーカー、またはヘッドホンで検聴することができます。例えば、補正を加えた音が実際には不快に感じない場合、補正量を減らす、または削除することができます。一方、純音性と衝撃性が著しく含まれている場合は補正値を追加することができます。

他の便利な解析ツール
さらに、レベルマーカーを短期間で非常に高いレベルの騒音が発生した箇所に適用し、補正値を設定できます。同時に評価対象以外からの騒音については計算値から除外できます。低周波騒音の発生している期間を判別するため、ソフトウェアは自動的にマーカーを適用します、例えばLCeqとLAeq間のレベル差。

広範囲な評価騒音レベルLrの測定
暴露された騒音の解析が終了すると、データエクスプローラは評価騒音レベルLr を計算します。このLrはA特性時間平均サウンドレベル、純音性と衝撃性の騒音に対する補正値を総計した値となります。評価騒音の計算はISO1996に準拠した時間間隔、または慣例で設定される時間間隔が適用されます。例えば、昼間の7:00から23:00の1時間、夜間の23:00から7:00の15分間。週末の期間は評価の対象から分離します。

最大許容騒音レベルとの比較
評価騒音レベルLrは、一定の騒音レベルに評価対象期間に含まれる特徴的な音を反映させた補正値を加えて測定します。規定される最大許容騒音レベル、例えば産業地域で70dBA、居住地域で50dBAなどと比較されます。

XL2サウンドレベルメータとXL2データエクスプローラソフトウェアを組み合わせることで、環境騒音の評価、レポート作成に理想的なツールとなります。 XL2とデータエクスプローラソフトウェアのユーザーの方々は、無償で最新のV1.50をダウンロードできます。また、必要に応じて複数のPCにインストールできます。

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