NTi Audio FX100オーディオアナライザ1/1、1/3 oct分析

1/1および1/3オクターブバンド分析は、多くのサウンドレベルメーターに装備されています。一方、オーディオ測定分野では、一般的にスペクトルを高解像度FFTで表示します。しかし、オーディオ測定においても1/1および1/3オクターブバンド分析が要求されます。また、規格で定められている場合もあります。ファームウェアV2.9.0以降、FX100オーディオアナライザではFFTと1/1、1/3オクターブのどちらも高速かつダイレクトに解析することが可能になりました。

FX100による1/1および1/3オクターブ分析は以下のような測定に応用できます。

  • 規格(DIN50332)に準拠したヘッドフォンやイヤホンの音圧レベル評価 (DIN50332).
  • 自動車や建築音響での遮音特性評価
  • 電化製品を含む機械の放射騒音

動作の仕組み

汎用的なサウンドレベルメータに装備されるスペクトル解析(リアルタイムアナライザーRTA)は、マイクロフォンからの信号が連続して1/1または1/3オクターブバンドフィルタの各バンドパスフィルタに送られます。
これに対しFX100オーディオアナライザでは、正確に時間(期間)を規定し、周波数領域に変換します。(FFT変換)
FFT解析から1/1、1/3オクターブバンドレベルを計算するには、FFT信号をフィルタ出力して合算します。フィルタはIEC 61260規格のClass 0を満たしています。

変動しないテスト信号の必要性

FFT解析から1/1、1/3オクターブバンドレベルを計算するには、FFT信号をフィルタ出力して合算します。フィルタはIEC 61260規格のClass 0を満たしています。1/1、1/3オクターブスペクトルを時間が区切られたFFTから計算するには、大きなレベル変動のない安定した測定信号スペクトルが必要です。テスト信号には通常ピンクノイズが使用されます。さらに電化製品や機械(例えばモーターやエンジン)から放射される連続音も適しています。

FX Controlソフトウェアによる1/1、1/3オクターブ分析

FX100オーディオアナライザに付属する最新のFX Control ソフトウェアでは、直接1/1、1/3オクターブ分析が可能です。従来に比べて分析が速くなり、操作も容易になりました。測定データは迅速にディスプレイへ表示され、解析と記録が可能となりました。

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