YAMAHA PAお役立ち情報

スピーカーと組み合わせるパワーアンプの選び方についてご紹介いたします。

スピーカーを使うのにどのアンプと組み合わせたら良いのか良くわからない

一般的に、アンプをクリップさせずに、使用するスピーカーの最大出力を得るためには、そのスピーカーのPGM許容入力と同等の出力のアンプを選びます。また、パワーアンプに特定のスピーカー専用のプリセットが用意されている場合は、そのスピーカーの性能を最大限まで発揮させることができます。

*RMS/NOISE:平均/定格出力、PGM:継続入力/許容入力、PEAK/MAX:最大入力。

【仕様例:CHR12Mスピーカーの許容入力】

PGM許容入力が記載されていない場合は、MAX(PEAK)許容入力の半分(またはNOISE許容入力の2倍)が基準となります。たとえば、CHR12Mスピーカー(PGM 500W @8Ω)2台をPXシリーズアンプでステレオ駆動させる場合、スピーカーの最大出力を得るためにはPX5(500W×2 @8Ω)が候補となります。

【仕様例:PX5アンプの出力】

ただし、実際に必要なアンプの出力は、使用するスピーカーだけでなく、再生する音楽信号の種類や必要な音圧レベルなどによって異なります。
たとえば、一瞬のクリップは知覚できないことが多いので通常は問題になりませんが、スタジオのモニターシステムなど、一瞬のピークでもクリップしないことが求められるシビアな環境では、もっと高出力のアンプを選択することもあります。また、設備のBGMなどで必要な音圧レベルが低い場合は、もっと低い出力のアンプを選択することもあるでしょう。
ただし、出力が低いアンプを使用する場合は、アンプでクリップさせないようにご注意ください。スピーカーの許容入力より低い出力のアンプであっても、アンプでクリップしてしまうとスピーカードライバーを容易に破損させる可能性があります。

「お役立ち情報」はヤマハプロオーディオサイトの「PAビギナーズガイド」や「よくあるお問い合わせ(Q&A)」に多数掲載しておりますので、是非一度ご参照ください

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