YAMAHA PAお役立ち情報「HY144-D-SRC」

RIVAGE PMシリーズ 「HY144-D-SRC」の設定内容をご紹介いたします。

RIVAGE PM 96kHzシステムと CL 48kHzシステムを Dante で接続したいけどどうしたらいい?

このようにサンプリング周波数が異なるシステムを接続する際には、サンプリングレートコンバーター(以下SRC)が必要です。今回のメルマガではSRC機能を搭載した「HY144-D-SRC」の設定についてご紹介します。

「HY144-D-SRC」はオーディオネットワークDanteに対応するRIVAGE PM用インターフェースカードです。最大144In/144Out@96kHz/32bitのデジタル入出力が可能で、SRCにより異なるサンプリング周波数の機器の接続が可能となります。

「HY144-D-SRC」は5つのSRCモードがあり、各モードに対応するファームウェアに書き換えることで設定変更が可能です。なお、モードによって入出力数やデータ長などが制限されます。

設定リスト

リストの上から順にそれぞれのモードをご説明します。

>最初に「144io」モードですが、SRCはオフになり「HY144-D」と同様のカードになります。

>次に「HY144io Sync SRC」モードは、「HY144-D-SRC」の使用パターンとして多いモードです。
同設定では、SRCがオンになります。以下の図1のようにDanteネットワークと「HY144-D-SRC」が装着されている機器のクロック比が2:1(例:INT 96kHz⇔Dante 48kHz)で同期していると、入出力数を損なわずに異なるサンプリング周波数のデータを伝送できます。

〔図1〕

図1のRIVAGE PMシリーズのクロックソースを[INT]に設定した場合、必ずHY144-D-SRC のDante SetupからSync to Externalを[ON]にしてください。

>その他の「72io Async SRC」モード、「144i Async SRC」モード、「144o Async SRC」モードは非同期SRCのためDanteネットワークとHY144-D-SRCが装着されている機器のクロックは同期している必要がなく、独立したサンプリング周波数が設定可能です。(図2)

〔図2〕

そのためSync to Externalの設定は不要です。ただし、非同期SRCに設定した場合、入出力数が制限されますのでご注意ください。(前述の設定リスト参照)


以下URLは、HY144-D-SRCのファームウェアアップデートガイドです。モード変更時にぜひご活用ください。

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