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今回は、改めて『デジタルミキサーとアナログミキサーのdB値の違い』についてご紹介いたします。

「dBu」と「dBFS」のメーターレベル値の違いって何だったかなぁ?

アナログ信号とデジタル信号のdB表記の違い

一部の弊社デジタルミキサーを購入した際に付属するSteinberg社の「Nuendo Live 2」はマルチトラックレコーディングに特化したDAWソフト規定入力レベルの「+4dBu」は、デジタルミキサーでは「-20dBFS」と表記されます。これはなぜでしょうか?

  • アナログオーディオではdBuという単位が使われます。0dBu=0.775Vrmsと定義されています。たとえばマイクレベルでは0.0775mVrms=-60dBuと置き換えることができます。
  • デジタル領域ではdBFS(デシベルフルスケール)が用いられます。デジタル領域での最大レベルは0dBFSで、通常の信号はマイナス数値で表されます。

デジタルのdBFSにはAES規格とEBU規格の2種類

ではdBFSはアナログのdBuとどういう関係にあるのでしょうか?

一般的には「0dBFS=+24dBu」とするAES規格と、「0dBFS=+18dBu」とするEBU規格が一般です。

ヤマハデジタルミキサーのアナログ最大出力レベル

アナログミキサーとデジタルミキサーの基準値の違い

ではミキサーから業務用音声信号の基準値である+4dBuを出力する場合のメーターのレベル値について考えてみましょう。

アナログミキサーのメーター表示は『dbu』なので、+4dBuを表示します。一方デジタルミキサーのメーター表示は『dBFS』での表記です。

デジタルミキサーのメーターは最大値0dBFS。AES規格では「0dBFS=+24dbu」と定義されており、+4dBu=-20dBFSに、0dBu=-24dBFSと表示されます。つまり+4dBuを出力する場合、AES規格のデジタルミキサーの表示は-20dBFSとなります。

デジタル機器では、0dBFSを超える信号はクリップし、音はレベルオーバーで歪みが発生してしまうため、不快なデジタルノイズが出力されます。適正なレベル管理での運用が必要です。

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