YAMAHA PAお役立ち情報
今回は、デジタルミキサーCL/QLシリーズを複数台使用している時の「WITH RECALL」の推奨設定についてご紹介いたします。
PAエンジニアの皆様の疑問です…
複数のCL/QLシリーズを接続しているときにどのコンソールに「WITH RECALL」を設定すればいいのだろう…
Danteシステムにおいて複数台のCL/QLシリーズを接続されるケースも多々ありますが、「WITH RECALL」の正しい設定方法について疑問を持たれているお客様が多く見られます。
「WITH RECALL」はCL/QLシリーズを起動した時とシーンリコールを行った時に、CL/QLシリーズに保持されている情報をI/Oラックに反映する機能です。
まず、ネットワーク上に複数のCL/QLシリーズが存在する場合は、コンソールを識別するために、コンソールごとに異なるCONSOLE ID #1~4を割り当ててください。
そして、複数のコンソールで同じI/Oラックを共有する場合は、必ず1台のコンソールのみで該当するI/Oラックに対して「WITH RECALL」を有効にしてください。
TIPS:
CL/QLシリーズのCONSOLE IDを#2~4に設定してRシリーズをマウントすると、「WITH RECALL」が自動的に無効になります。
注意点:
もし、2台目以降のCL/QLシリーズで共通のI/Oラックの「WITH RECALL」を有効にすると、以下のような予期せぬ動作を引き起こすため、上記の正しい設定を行ってください。
予期せぬ動作例
機器
- CL5
- QL5
- Rio1608-D2
設定(オフラインでの設定)
- CL5にRio1608-D2をデバイスマウントをし、「WITH RECALL」を有効にします。
- そしてRio1608-D2のINPUT 1-8chのGain+6,+48VをON。
- QL5にもRio1608-D2をデバイスマウントをし、「WITH RECALL」を有効にします。
- そしてRio1608-D2のINPUT 1-8chは初期状態。(Gain -6, +48Vを OFF)
結果
CL5とQL5が起動済みの状態のところに後からRio1608-D2が起動すると、Rio1608-D2のINPUT 1-8chのGain/+48VがCL5とQL5の設定を同時に受信し衝突することで制御不能になることがあります。
「WITH RECALL」は正しい設定を行わないと、ご紹介した事例以外にも予期せぬ動作を引き起こす場合があります。複数のコンソールを使用してシステムを構築する場合、上記の設定を今一度ご確認ください。
これで「WITH RECALL」を迷わず設定できる!
「WITH RECALL」の設定に関する詳細は以下のマニュアルをダウンロードしてご参照ください。
※P.265に「WITH RECALL」に関する記述がございます。
「WITH RECALL」に関するFAQ
※ クリックするとヤマハサイトに移動します
- https://go.pardot.com/e/414612/detail-a-id-5661-kw-WITH-c-664/wjgfkf/1626907340?h=VNa0qA82T_otqdaroxf6Biqckdff6kPpOXa-PAu3cfE
- https://go.pardot.com/e/414612/detail-a-id-7400-kw-WITH-c-664/wjgfkh/1626907340?h=VNa0qA82T_otqdaroxf6Biqckdff6kPpOXa-PAu3cfE
- https://go.pardot.com/e/414612/detail-a-id-6248-kw-WITH-c-664/wjgfkk/1626907340?h=VNa0qA82T_otqdaroxf6Biqckdff6kPpOXa-PAu3cfE
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