YAMAHA PAお役立ち情報

今回は、ミキサーなどに搭載している機能の一つ「コンプレッサー」についての基礎知識をご紹介いたします。

コンプレッサーって何?
どんなときに使うの?

コンプレッサーとは
コンプレッサーの基本的な役目は音量を制御し、ダイナミックレンジを調整することです。ボーカルやアコースティックギター、ベースなど、ダイナミックレンジの大きい楽器をミックスする際に、コンプレッサーを少しかけることで音量が安定し聞きやすくなります。また、音量の制御を時間軸で行うこともできるため、バスドラムやスネア、タムのアタックを強調するという方法もあり、信号のコントロールや補正から独自のサウンド作りまで、多くのシーンで活躍する重要なエフェクトです。

コンプレッサーを使用するには
コンプレッサーには単体のハードウェアやデジタルミキサーに搭載しているソフトウェア(プラグイン)などがあります。

ソフトウェア「Buss Comp 369」

主な機能
コンプレッサーの動作を決める要素には、 次のパラメーターがあります。

  • スレッショルド
    コンプレッサーがかかり始めるレベルです。信号がスレッショルドレベルを越えたときに、次に説明するレシオ、アタック、リリースの各要素の設定に従ってコンプレッサー効果がかかります。
  • レシオ
    スレッショルドレベル以上の信号が入力されたときに、どれだけ圧縮するのかを設定します。レシオが高いほど圧縮率が高くなります。
  • アタックタイム/リリースタイム
    アタックタイムはスレッショルドレベル以上の信号が入ってきたことを検知してから、どのくらいの速さ(時間)で圧縮を開始させるのかを決める要素です。また、リリースタイムは信号がスレッショルドレベルより下回ったとき、圧縮状態からどのくらいの速さ(時間)で元の状態に戻すかを決める要素です。

1ノブコンプレッサー
経験豊富なエンジニアがコンプレッサーを駆使すれば、ギターは生き生きと、ベースラインはパンチが効き、スネアはタイトに、そしてボーカルはクリアにと、サウンドはより優れたものに生まれ変わります。
しかし、コンプレッサーをうまく使えないと、音の強弱が薄くなったりしてしまいます。 そのような経験豊富なエンジニアの技術をたった1つのノブで表現したのがヤマハの1ノブコンプレッサーです。
MGP/MG/EMXシリーズなどのアナログミキサーに搭載しているこの機能は、たった1つのノブ操作でボーカルからアコースティック楽器まで最適なコンプレッション効果が得られます。

COMPノブを右に回すと、圧縮効果だけでなく出力レベルも自動的に調整されます。過大入力を圧縮して信号を歪ませずに全体の音圧を上げることができ、直感的な操作を可能にします。

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