YAMAHA CLシリーズ
ライブサウンドシステムの核として、ミキシングコンソールに求められるものは多岐にわたります。あらゆるアーティストやオペレーターの要求に応える原音再生能力と、多彩な音作りの機能を有していること。現場のさまざまな状況に素早く対応できる、優れた操作性を備えていること。幅広いシチュエーションに合わせた、フレキシブルなシステム構築が可能であること。これらすべてを満たすミキシングコンソールのあるべき姿を、現在の視点とテクノロジーで具現化したのが「CLシリーズ」です。四半世紀にわたって進化を重ねてきたヤマハデジタルミキサーの歴史が、ここからさらに新たな1ページを刻んでいきます。
純度の高いナチュラルサウンドを多彩に色づけできるコンソール
CLシリーズ開発のスタートラインは、他でもない「音」の追求。高純度のナチュラルサウンドをより一層磨き上げると同時に、多彩で質の高い色づけを行えるコンソールを目指しました。そのために、まず回路のパーツ1つ1つを徹底検証し、入出力時点におけるナチュラルサウンドを追求。音の色づけを行うエフェクトに関しては、ヤマハ先進のVCMテクノロジーと、アナログオーディオ時代から高品位なサウンドの代名詞として知られるRupert Neveのコラボレーションによって生まれたPortico5033/5043をはじめとする、ハイクオリティなエフェクトを多数用意しました。
スムーズなオペレーションをより快適に「楽しむ」ことを目指して
刻一刻と変化する状況にリアルタイムで対応しなければならないライブサウンドの現場。そこでは、コンソールのスムーズな操作性が必要不可欠です。CLシリーズでは、既に高い評価を得ているCentralogicを核とした操作体系をさらにブラッシュアップ。フェーダーやノブなどの操作感やコンソール全体のフォルムも新たに見直し、より洗練されたオペレーションを実現しました。もちろん、iPadやコンピューターによるリモートコントロールやオフライン環境でのセッティングにもスマートに対応。ミキシングそのものが楽しくなるような快適さを目指しました。
目的や環境に合わせて運用できる柔軟なシステム構築能力
ネットワークシステムへの柔軟な対応は、最新のライブコンソールに求められる重要な要素です。コンソール本体とI/0ラックを分離させたCLシリーズでは、ネットワークオーディオプロトコルに「Dante」を採用。シンプルなセットアップはもちろんのこと、複雑な入出力パッチを必要とするシステムもスムーズにセッティングでき、目的や使用環境に合わせた自由な運用が可能です。また、ライブサウンドシステムで定評のあるLakeプロセッサーを拡張スロット経由で追加できるなど、より完成されたライブコンソールとして進化を果たしました。
デジタルミキシングコンソール
CL5
3ブロックのフェーダー構成により自由度の高いチャンネルレイアウトを実現。ライブシステムの中核として幅広く活用できるモデルです。
- 対応入力数:モノラル×72、ステレオ×8
- Mix/Matrixバス: 24 Mix、8 Matrix (Input to Matrixに対応)
- フェーダー構成:16(左ブロック)+8(Centralogic)+8(右ブロック)+2(マスター)
- iPadを置けるステンレス製ステーを装備
- メーターブリッジを内蔵
- 希望小売価格:オープンプライス
CL3
コンパクトなサイズと多チャンネル入力を両立したミドルモデル。目的に合わせて多彩な運用が可能です。
- 対応入力数:モノラル×64、ステレオ×8
- Mix/Matrixバス: 24 Mix、8 Matrix (Input to Matrixに対応)
- フェーダー構成:16(左ブロック)+8(Centralogic)+2(マスター)
- iPadを置けるステンレス製ステーを装備
- メーターブリッジはオプションで装着可能
- 希望小売価格:オープンプライス
CL1
8フェーダー×2ブロック構成により省スペース化を実現。カスケード接続による入力拡張用にも適しています。
- 対応入力数:モノラル×48、ステレオ×8
- Mix/Matrixバス: 24 Mix、8 Matrix (Input to Matrixに対応)
- フェーダー構成:8(左ブロック)+8(Centralogic)+2(マスター)
- メーターブリッジはオプションで装着可能
- 希望小売価格:オープンプライス
I/O ラック
『Rシリーズ』は、ネットワークオーディオプロトコル「Dante」を採用したI/Oラックです。コンソールの音作りの能力を最大限に引き出す、音楽的でナチュラルなサウンドクオリティ、また使用環境に合わせて台数や設置場所を自由に構成でき、かつ不意のトラブルを防ぐリダンダントシステムも強固に構築可能です。用途に応じて選択いただける4つのモデルをラインナップしました。
Rio3224-D
5UサイズのRio3224-Dは32イン/16アウトおよびAES/EBUアウトを4基装備しています。Danteネットワークでコンソールと接続され、低ジッター/低レイテンシーの音声伝送を実現します。
メーカー希望小売価格:オープンプライス
Rio1608-D
3UサイズのRio1608-Dは16イン/8アウトを装備しています。Danteネットワークでコンソールと接続され、低ジッター/低レイテンシーの音声伝送を実現します。
メーカー希望小売価格:オープンプライス
RSio64-D
ライブサウンドをはじめ、放送やレコーディングなど幅広い用途で活用できる、最大64イン/64アウトのDante/Mini-YGDAIカード変換に対応したI/Oラック。
RMio64-D
放送やライブSRなど幅広い用途で活用できるDante/MADI変換のためのI/Oラック。
Ri8-D
入力専用ラック(8イン)
希望小売価格:オープンプライス
Ro8-D
出力専用ラック(8アウト)
希望小売価格:オープンプライス
オプション
MBCL
CL1、CL3に装着可能なメーターブリッジです。見やすいメーター画面が用意されていますが、コンソールの画面上部にジャストフィットするメーターブリッジMBCLを装着すれば、ディスプレイを他の目的で使用しながらレベルのモニタリングが行えます。
価格:オープンプライス
Mini-YGDAIカード
Mini-YGDAIカードとはヤマハデジタルミキサーやプロセッサー、パワーアンプのI/O拡張カードです。さまざまなアプリケーションの要求を満たす広範囲な入出力フォーマットに対応します。
PW800W パワーサプライ
PW800WはヤマハSRコンソール専用のユニバーサル仕様のパワーサプライ。 3Uサイズ・10kgのコンパクト設計で、駆動効率を高めたスイッチング方式と低速回転型クーリングファンの採用により、圧倒的な静粛性と信頼性を実現。 CLシリーズ及びM7CLに接続すればフェールセーフ用の外部電源として使用できます。PM5Dの場合はPM800Wを2台接続することで二重化電源が構成できます。
価格:オープンプライス
LA1L
ライブコンサートなどでの使用時に効果的なランプ。
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